「法律事務所×家事手伝い1 不動正義と最初のスイーツ」

第1巻「ファミリービジネス」(旧タイトル)の初期プロット公開

※ネタばれ注意! 本編を読んでからご覧ください。

 

『ファミリービジネス』

↑ 初期のタイトル案はこれだった。(よく見ると表紙デザインにも書き加えてあります)

1.美里(花梨の初期名称)が実家に帰ってくる。

・不動正義が先祖の夢を見る。

・「見沼代用水」を使った悪事を暴く。

・敵に見つかって逃げ出す。途中で転んで動けなくなる。

・仲間の女が彼を置いて行ってしまう。

・敵にぽかすか殴られる。

・目を覚ますと、母親にはたきで叩かれている。

 

・明治の創氏改名で「不動」を名乗ったのが4代前。以来、必ず名前に番号がつく。

・なぜ「不動」だったのか諸説ある。不動尊が近くにあったとか。

・ちなみに戦中生まれの父親は長男なのに「征四郎」。

・正義の「正」は実は5をあらわしている。

 

・早く片付けろと起こされる

・自分の部屋を片付ける

・すでに埃をかぶっていた司法試験の参考書もまとめて段ボールに入れる。

・蔵を片付けて、コレクションをしまう(実は地震)

・多趣味だがすぐに飽きてしまう。

・蔵の片付けに没頭しすぎて怒られる。

・蔵の中から古文書を見つける「水蜜録」

・昔の国名で巻が分かれている

・筆者も多趣味でいろいろ書かれているが、食べ物の記載が多い

・実は隠密の下調べをする「調査官」(拵え)らしい。

・「水蜜桃」は明治期のものなので、実は「枢密」のことらしい。

 

・美里と汐里がやってくる。(実は被災している)

・12年ぶりの実家

・隣の敷地にはマンションがある。

・本来不動家の不動産のはずだが、祖父の借金で売り渡した。今では小さな古びた蔵のある一軒家だけが残っている。

・祖父は遊び人だったという話。父は自分の父親の弁護をしたことがある。一代置きに「不動」ではなく、「働かず」が生まれる?

・実は祖父は密かに「水蜜録」を買い集めていたらしい。

・トラックは一日遅れでやってくる。

・部屋割を説明する。部屋割を巡って一モメある

・玄関脇の応接間、父親の書斎、居間を両親が使う。

・正義の仕事場だった8畳間と四畳半(納戸になっていた)の1つを美里親子が使う

・正義は残った四畳半に追いやられる。

・2つの四畳半を行き来できる扉は固定されてしまう。

・以前はこの2つの部屋を兄妹が分けて使っていた。

・圧倒的にスペースがなくなった正義は、蔵に私物をしまうことにする

・「ちょっとこのLANケーブル何とかならないの?」

・キッチンと大型冷蔵庫、風呂は共有、トイレは2か所ある。

・正義の犬も部屋で飼うのはやめてくれといわれている。

・片付いた8畳間を見て、まだ犬の臭いが残っているという。

「バルサンしなきゃ」

 

・夕食。母子三代。とはいえ正義のとってはアウェイな感じ。

・両親は子連れ同士の再婚。正義も美里も二十歳を超えていたのであまり実感なし。

・美里はすでに勤めていて、時期に結婚してしまった。

・正義は大学時代から司法試験を受験中だった。

・だが、実際のところ美里の存在で調子が狂ったと本人は思っている

・美里が結婚して、さあ、やっと集中できるというときになってやる気をなくす。

・実はある失恋事件が絡んでいる。

・両親はお互いに、ある飛行機事故で伴侶を亡くしている。その民事訴訟に父親が関わったことで知り合った。

・結婚は事故から10年たっていたが、子供たちにとっては青天の霹靂。

・父は長引いた訴訟で体を壊している。あまり無理は効かないが頑固に仕事をやめようとしない。昔は恰幅が良かったが、今はかなり痩せている。

・母親は気丈で気が効くが、実は病気を抱えている。

・大柄で体格のいい正義に対して、美里は小柄で痩せている。食欲だけはどちらもあまり変わらないが、絶対に兄妹とは思われない。

 

・父親が帰ってくる

・これはこれで正義にとってはアウェーな感じ

・出戻りの原因には触れず

・「働かず」といわれる

・正義は父親の手伝いをしている

・司法試験はもう受けていない

・父親は諦めている

父親「おれは汐里にしか期待していない」

「どうして? 血もつながっていないのに」

「おれは遺伝子の残し方が下手だった」

・汐里はなぜか正義には英語しか話さない

・正義は部屋に引っ込んで、庭に出られる窓から犬小屋に向かっていく。

・思い出したように蔵から望遠鏡を持ってきて星を覗いたりする。

・美里の部屋の様子を見に来た父親が正義に声をかける

「明日、事務所に来てくれ」

2.事件・父親

・雑司ケ谷の法律事務所

・副都心線が出来て流れが変わった。

・鬼子母神を抜けて事務所にいく

・昭和初期の古い建物の二階。父親と同じぐらいの年数が経っている。

・父親から調査依頼がある

・「調査官」という名刺はあるが、いわば体のいい「家事手伝い」だ。

・法曹資格のない正義にできることは限られている。

・司法試験を意味なく受け続けるよりも、世の中の役に立っている気がする。

・パートナー弁護士がいるが、今は出かけている。

・殺人事件の裁判員裁判が近づいている。母親が子供を殺してしまった事件。

・虐待が疑われているが、直接の死因は過失であると訴えている。

・3日間の公判と判決公判を傍聴してレポートをまとめてほしいといわれる。

・依頼人は被告の夫で、離婚手続き中だったため事件とは直接関係ない。

・忙しいので代わりに傍聴を頼みたいという話。

・釈然としない話ではある。

・場所は浦和だし、素人に分かる程度のレポートでいいので、割のいいバイトではある。

 

・浦和駅から、さいたま地裁に行く。さいたま地裁では裁判員裁判用の新しい法廷棟が建てられている。

・1階に裁判員手続き室。法廷は2階にある。

・1日目は起訴状朗読、罪状認否で被告は殺意を否認する。

・被告人は大人しい感じの女性。化粧をしていないので余計に地味に感じる。

・冒頭陳述では大型モニターを使って検察側の説明。被害者の写真は写されない。

・被告には、汐里と同じ年齢の長女と、亡くなった長男がいる。夫は離婚届を一方的に送りつけた後、妻には居場所さえ知らせていない。

・当日、妻の元には夫から電話があり、正式に離婚する意思を伝えられる。彼女は途方に暮れながらも子供たちの世話をしようとし、いうことを聞かない長男に熱湯シャワーを浴びせ、逃げようとした長男が転倒して頭を打った。

・地震があって、慌てて長女を迎えにいく必要があったという理由でもいい。

・母親はすぐに救急車を呼んだが、事情を説明した後、病院から110番通報が入る。

・やけどの程度を巡って、母親は慌てていたからだと主張するが、日常的な虐待のあとが見つかって議論になっている。

 

・2日目は家族の証人尋問。

・3日目に被告人質問があり、論告求刑、最終弁論で結審する。

 

・正義はこれが本当に「事件」だったのかどうか疑問に思い、また法廷に出席せず、自分を代理に立てている「父親」の気持ちが分からなくなる。

・被告人質問で、傍聴席に女性を見かける。

 

・一旦報告に戻る

・「なんで浦和に一泊するんだよ」

・「自分の子供が憎くなったりするもんだろうか?」

・汐里に聞かれたらどうすると怒られる

「どうしてお前はそうデリカシーがないんだ」

「いいわよ、気にしていないから」

 

3.出会い(恋愛感情)

・判決公判が午後からなので、被告の自宅を確認しにいく

・ついでに「水蜜録」に書かれたスイーツを探す

・たまたまケーキ職人の店を見つける

・出来上がったケーキを店の奥から運んできた女性に気づく

・被告の姉? 友人?(女性)

・店員に「水蜜録」を見せて、こういうお菓子を知らないかと聞いてみる。

・店員が女性パティシエに声をかけて、相手の名前がわかる

・店の表に「手作りケーキ教室」の張り紙がある。

 

・判決公判

・女性パティシエを見かけるが、正義は何となく顔を隠す

・事件から遠い存在だが何とかしたい

・被告の夫に復讐をしたい。

・何となく不安を感じてモヤモヤする

 

・どうやって仲良くなるか?

・夜、公民館でスイーツ教室

・飛び入り参加の後、「水蜜録」のスイーツを作ってみようということになる

・今から店に戻るのも大変なので、資料を預からせてほしいという。

・完成品は後日お披露目ということになる

・その代わり、スタッフを含めて近くに飲みに行くことになる

・正義は味覚は悪くない

・包丁の使い方も悪くない

・店のママとキャベツの千切りの競争をしようとして、指を怪我する

 

4.東京に戻る

・土産話が議論に発展する

・それじゃ単なるストーカーじゃないか?

・スイーツの話になる

「おまえ、そんなことに油を売っていたのか?」

 

・法律事務所で美里がバイトしている

・女性が訪れる

・「不動先生いらっしゃいますか?」

・「不動は私ですが」

・「え、あの、お若い方の不動先生は?」

・父親あきれる。美里笑う。

・女性は出来上がったスイーツの試作品を持ってくる

・そこに正義が戻ってくる。

「どうですか? 成功しましたか?」

「お口に合うかどうか。でも、本に書いてあったようなものではないと思いますよ」

 

・駅まで送る途中で、鬼子母神を歩く。

「今日は定休日です」

「先日、私酔っぱらってしまったらしくて、後からママに教えてもらいました。私何か変なこといっていませんでしたか?」

「いえ別に」

「実は、あなたのことを裁判所で見かけました」

「そんな気がしました」

「被告とはどんな関係ですか?」

「友達です。そんなに親しいわけではなかったけれど、学校ではずっと一緒で。何となく競っているような感じがあって。彼女は会社の社長と結婚したし、私は自分の好きなことをやって、バランスが取れていたような気がしていたのに、こんなことになって、気が気じゃなくて」

「そんなものですかね」

「彼女は鬼子母じゃないんです。悪いのはきっと旦那のほうなのよ」

「今日は本当にわざわざお菓子を持ってきてくれたんですか?」

「そうですよ、もちろん」

「すみません、そういうことに慣れていないもので」

「私だって、いつもこんなことしているわけではないです。不動さんのお話が面白かったから、そのお礼です」

 

5.事態が決定的になる

・被告の夫が事務所を訪れる、報告をきく

・会社を経営していて金周りはよさそう。

・だが、今回の事件からは逃げ回ろうとしている。

・離婚しようとした真意もよくわからない。

 

・美里が汐里の転校手続きをする。正義も誘われる。

「この辺の土地には詳しいでしょ?」

・犬を散歩させながら小学校に出向く。

・先生に夫婦だと間違えられる

・汐里が英語で「この人は父親じゃない」という。

「まあ、英語がうまいのね」

 

・スイーツの女性のことを美里からしつこく聞かれる。

「本当は何をしにきたのかしら。一体、どんな面白い話をしたの?」

「よく覚えていない。『水蜜録』のことじゃないか?」

「本当にそれだけ?」

 

・事務所に戻ると父親から、事件が起きたことを知らされる。

 

6.再度調査する

・女性が男性に復讐する

・「水蜜録」を参考にする

・不倫の刑罰は?

・酔っぱらった男性に、事務所の風呂場で熱湯シャワーを浴びせる

・男性は酔っぱらった事故だというが、内縁の妻が信じない

・警察は手を引くが、弁護士に電話をかける

 

・病院に見舞いにいく。

 

・正義の存在がきっかけになったのか?

・そうではなく、最初から男性の居場所を突き止めようとしていた

・女性が犯人だと確信する

父親「何も証拠はないし、お前には何もできない」

・それでも何とかしなきゃいけない、関わりたいと思う

・自首させる → 弁護を引き受ける。当番弁護士?

 

7.裁判

・傷害事件で立件?

・公判

・そこまでして彼女が「復讐」しようとした理由

・世間に知らしめる? ほかにも個人的な理由?

・最終弁論はお前が書け

・弁論に思いのたけをぶつけることこそ、正義が出来る唯一のことである。

・父親はできるだけ忠実に弁論をする。正義は傍聴席で見守る。

・弁論の後、女性が頭を下げる

↑ 裁判が行われる設定はなくなり、現状のような展開に。

 

8.その後

・判決は比較的軽い。執行猶予がつく?

・ケーキ店はちがうパティシエがやっている

・女性からケーキの「レシピ」が送られてくる

 

・完全に失恋状態。

・何か次の仕事はないか? 何かして忘れたい。

 

・美里がスイーツを作り始める

・まだあまりうまくない。

 

・正義泣きそうになる

・自分の無力さを感じる

・司法試験も無理、余計な事件を引き起こしてさえいる

・父親の世話になっている

・無駄に元気で、無駄に飯を食っているだけだ。

「そんなことない」と美里。「助けにきてくれたじゃない」

「お父さんにはもうそんな体力ない。それぞれ役割分担がある」

「助けにきてくれたとき、本当にうれしかった」

「アニキは役に立つって」

「そうかな」

「って、おだてとけってさ、父上が」

↑ 現状の花梨は正義のことを「アニキ」とは呼ばない。

 

「おかえり」

「ただいま」

・「おい、セイギ、仕事だぞ」と父親の声がする。

↑ 現状の征四郎は正義のことを「セイギ」とは呼ばない。

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